農場訪問記3 SHO-FARM

神奈川県横須賀市にある無農薬・無化学肥料の農園SHO farmを体験してきました。
沢山時間をとって頂いたので忘れないようにまとめ記事を作りました。

行ったのは2024年3月1日 前日が雨でした。

SHO Farm

まずShoFarmさんのことを「SHO Farmさんのホームページ」の内容から紹介します。

SHO Farmさんは2014年に開園された農園です。丁度10年ですね!ご夫婦でスタートされていて奥様の晶子さんは農学修士(土壌化学)、旦那様の 翔さんは生物資源学類(農業経済学)卒業と凄い経歴のご夫婦です。ずっと農に関することを学ばれ就農し、しっかり営農されており尊敬です。

SHO Farmさんの特徴の一つが不耕起草生栽培を行っていることです。不耕起栽培は一般的には以下のように言われているように思います。

不耕起栽培は土地を耕すことなく、植物を栽培する手法

メリット:土壌の保護: 耕起せずに植物を育てることで、土壌の表面が保護され、風や雨による侵食が減少します。これにより、土壌の健康が維持され、持続可能な農業が可能になります。
生態系の保全: 耕起は生態系に影響を与えることがありますが、不耕起栽培は生態系の多様性を保全します。
省エネルギー: 耕起は労力や機械を必要としますが、不耕起栽培は省エネルギーであり、農業の持続可能性を高めます。

デメリット:雑草の制御: 耕起しないことで雑草の制御が難しくなります。雑草の競争が植物の成長を妨げる可能性があります。
収穫量の低下: 不耕起栽培は一般に収穫量が低い傾向があり、一部の作物においては効果が限定的。

今回の見どころは不耕起で収量が確保できるのか、メンテナンス工数はどれくらいかかるのか、Irodoriで取り入れることができるのか興味深々でした。

またSho Farmではwwoofingも行っておられます。(WWOOF=World-Wide Opportunities on Organic Farms)。ちょうど2名の方が来日されていて一緒にlaunchさせてもらいました。翔さんの英語がカッコよかった。英語ねぇ、、、

SHO-farm 入り口風景

農園の入り口に調整場兼直売所がありました。木と竹をふんだんに使った建物です。雨どいが竹で作られていて良いです。水道があって浄水と雨水が使えるので用途に合わせて使い分け。竈門もあって料理もできる。ソーラーで電気も使える近代建物。横には果樹も植わっていて、お野菜を買いに来た人が綺麗な景色を楽しめるようになっていました。

野菜ケースには蓋があって乾燥対策がされていました。透明なシートはアクリル板ではなく柔らかかったのでテーブルクロスとかに使うビニールかな?お野菜は測り売りでした。ひーちゃんがやりたい方式でした。自分で計算できるような紙もあって親切、管理に使用できますね。

入口横には竹の花壇がありました。周りでは乾燥野菜。花壇って良いですよね。生産性を追求しているとできない行為ですが農的ライフを彩る為には花壇が欲しいのでIrodori農園にも作ります。

育苗ハウスも入り口にありました。水が必要なので動線を近づけて作るのは効率的。

入ると、ながい!!!メチャ長いハウスでした。直播を積極的に行っているそうですが最盛期には育苗ハウスもいっぱいになるとか。栽培面積が大きいんですね。床が温床になっていてポカポカ。毎年入れ替えが必要になるのは重労働かもしれないです。育苗ハウス欲しすぎる。

そして注目が手前の竹棚。竹で作っているように見えますが中身は単管!単管だけで成立しているのに風情を出す為に竹でお化粧しているのです。これは凄い。僕も畑に単管を建てるのは見栄え的に抵抗があるのです真似したいです。

衝撃の育苗ハウスのサイド。

ええええええええ

虫よけの網が付いて無いです。嘘でしょう。ハウスの意味ないじゃん。しかし虫の被害は無いそうです。自家採取で種を紡いでいるからでしょうか?恐るべしSHOfarm。

SHOfarmさんの不耕起畑

畑を3カ所、見せてもらいました。端境期ですので野菜は少ないのは当然。写真はそら豆畑。少しだけ草取りのお手伝いをさせて頂きました。我々が大所帯で見学してるので大人数でワイワイ草取りしました。

そら豆も直播。しかも支柱も立てないで収穫まで行くそうです。倒れるけど問題無いそうです。色々な草が生えている畑でヘアリーベッチなど積極的に撒いているものと自然発生する草が共存しています。雨上がりなのにぬかるんだ場所は無くフカフカ。余ったタネを緑肥がわりにも撒いちゃうとのこと。植物の多様性が有機物量に関係する研究報告があることを教えてもらいました。

除草した後には「もらってきた枯草」をドカドカ敷いて草除けマルチにするとのこと。すさまじい有機物量の畑でした。

次の畑は究極の不耕起栽培畑(と僕は思った)。ソルゴーをモアがけするのと同時に葉物、大根等のタネをばらまきで終了。あとは収穫するだけ。ソルゴーの根っこがある畑で根菜類まで出来てしまうのか!手がかからないにもほどがあります。秋、冬、野菜が出来たら楽ですね。自家採取しているので大量のタネをもっているから更に効率的になっています。見た日には紅芯大根、カブ、ルッコラがあったのを覚えています。この手法、夏野菜には向かないそうで雑草の勢いの衰える秋冬だからできる技。

冬季湛水の田んぼ。冬季湛水(とうき たんすい)とは冬期にも水をはる農法のこと。これによって水田の生態系が豊かになると言われてます。やりたい。そして、やるつもり。今月中にやりたい。

SHO-farmの生き物

豚さんがいました。あと世界最大になる大型ニワトリ:ブラマの雄が一緒にいました。小さく見えるのはそれ以上に豚さんが大きいからです。豚さんは開墾要因だそうですが効果はいま一つとのことでしたw

この止まり木たまりません。この止まり木だけで御飯3杯いける萌えっっぷりドストライクです。餌は家と同じ感じでした。

オウハンとひーちゃん。この止まり木の高さに目が行きました。腰高からスタートしているので小動物がら身を守りやすい作りと思います。床はフカフカ。糞の汚れがめちゃ少ない。

見かけない形の餌箱がありました。餌箱はニワトリが上に載って引っ掻いてしまうので色々工夫が必要なグッズです。

衝撃のティータイム&ランチタイム

SHO-farmにはティータイムがあります。

SHO-farmにはティータイムがありました。

SHO-farmの10:00のティータイムに参加しました。

大切なので3回言いました。農家さんでティータイムを毎日できる所ってあるんでしょうか?素敵すぎ。一言タイムで自己紹介させてもらいましたが多分数分しゃべりました。一言じゃなくてスイマセン。

ランチはビーガン対応の野菜ランチ(写真:はしが邪魔、、、)。スタッフさんたちが当番持ち回りで担当するそうです。季節の自家製野菜ランチをみんなで食べれるなんて幸せを分けてもらいました。

最後に

内容は割愛しますが、経営的なこと、法令的なこと、資金的なこと、アドバイスいただけました。新規就農者としては悩み尽きない点なので非常に参考になりました。

翔さん、ありがとうございました。

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