わさびの苗を頂いたので育て方をまとめてみた

「わさび」の苗をもらっちゃったぁぁ!

お盆休み最終日。今日は畑の近くの農家さん、花屋さん、そしてマス釣り場:大山フィッシングセンターのおじさんに会いにいきました。大山フィッシングセンターではマスやヤマメ、イワナなどを産卵させるところから自家で行っているそうです。すごいテクニックです。川魚を育てるための綺麗な水は大山からの湧水を利用されています。

お話を伺っているなかで湧き水のほとりから何やら草を取ってくださいました。

なんと「わさび」でした!
すごーーーい!!

早速わさびの植え付け

お話だと品種名はなく原種に近いものだそうです。調べたところ確かに丹沢はワサビの原種がある場所との記載がありました。神奈川県愛甲郡の山中が原産との記載がある「半原系」だと思って育てることにしました。本物の天然わさび、感動です。Irodori農園も湧水が豊富な場所なので「いつかはワサビを」と思っていましたが、ご近所で育っているとはびっくりしました。頂いた株は早速植え付けてきました。農園の一番奥の水が湧き出すポイントに植え付けることにしました。うちの水が暖かかったらどうしようと思いましたが、頂いてきた場所の水温と同じくらいの冷たさに感じてひと安心。日照も同じくらいと思うので、うまく増えてほしいです。

植え付け前

植え付け後

一番大きな株は植えずに持ち帰って食べてみました

そのまま頂きましたが、これは凄い。

  • 香りが強い
  • 刺激、辛みも十分
  • ほのかに甘みを感じる

生えている場所を見てきて、取れたてのワサビを自分でおろしたのですから最高です。色々な添加物が入る余地なんてありません。これは明日の夕飯はお刺身に決定ですね。

ワサビの栽培方法

最後に、わさびの代表的な栽培方法、生育サイクルについてまとめておきます。

ワサビ、漢字で書くと「山葵」。実は「アブラナ科」の植物で奈良時代の文献にも記載があり鎌倉時代から利用が本格化したようです。アブラナ科とは知りませんでした意外です。

わさびの成長サイクル

  • 3月 新芽がでて茎葉が伸び始め根茎も肥大化する
  • 4~5月 開花
  • 5~6月 実がなる
  • 6月下旬 気温の上昇に伴い成長が止まる
  • 7~8月 高温期には葉が枯れて根茎だけになることもあるが成長が完全にとまっているわけではない
  • 9月 気温の低下で再び茎葉が成長を始め根も肥大化
  • 降霜 古葉が枯れ落葉し生育が停止

多年生ですが3年弱で成長を終え腐敗して分けつした新しい根茎が繁茂を始めるようです。ですから栽培は2年を1サイクルとして考えるのが良さそうですね。長期計画が必要だ。

わさびの栽培環境

  • 水温 8~17℃好ましくは12~15℃
    8℃以下で生育停滞、18℃以上で病害発生
  • 窒素、カリウム、カルシウムが好き
  • マグネシウム、リンは少量でよい
  • pH7付近で生育がよいが微酸性には強い
  • 直射日光は不要

わさびは綺麗な湧水を好むと言うイメージがありますが、栽培適温も12~15℃という狭さです。なんて繊細な植物なのでしょうか。奈良時代から残ってこれたのが奇跡のようです。大切に育てていきたいです。

わさびの増やし方

  • 1年生の分けつを株分けして増やす
  • 6月に結実した種を休眠打破後に播種

アブラナ科だけに種をとることができるようです。わさびの種は見たことがないです。来年の夏に取れると嬉しいです。種まきの前には休眠打破処理が必要で30日間0~5℃にする、あるいはジベレリン100ppmに6日浸漬処理が必要だそうです。株分けではウイルス病の持ち込みの危険があるので注意が必要なんだとか。どちらも大変そうですが両方ともやってみようと思います。増やして本格的に販売できるようになるには早くても3年くらいはかかりそうです。気長にお待ちください。

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